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急に立ち上がったときにめまいが……。女性に起きやすい起立性低血圧とは?

2018.04.18

急に立ち上がったときにめまいが……。女性に起きやすい起立性低血圧とは?


疲れやすい、体がだるい、めまいや立ちくらみする……などの不調がある場合、「ホルモンバランスの影響」だと思う女性は多いのではないでしょうか。しかし、こうした症状の原因はホルモンバランスだけではありません。たとえば、女性に多い原因として「低血圧」があります。今回は低血圧の中のひとつ「起立性低血圧」について解説します。

起立性低血圧とは

厚生労働省では、最高血圧が90mmHg以下である状態を『低血圧』としています。主な自覚症状としては、めまいやふらつき、立ちくらみなどがあります。また、突然こうした症状が起こることで、フラフラしてしまって転ぶなど、二次的なけがを起こすこともあるので注意が必要です。

 

低血圧にもいくつか種類があるのですが、なかでも最も多いとされるのが、遺伝や体質によって慢性的に血圧が低い「本態性低血圧」です(「低血圧」の8割がこれに該当します)。

 

さて、今回のテーマである「起立性低血圧」は本態性低血圧とは異なり、体の向きや姿勢を変えたときに生じる血圧低下のことです。

 

起立性低血圧の原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • 自律神経失調にともなって起こる

  • 加齢

  • 中枢神経系の感染

  • 代謝疾患

  • 薬の服用による

起立性低血圧の症状

起立性低血圧は、寝た状態や座った状態から「立ち上がったとき」、急に血圧が下がることによって起こります。


具体的な症状には、めまいや動悸、視野がかすむなどの症状があります。横になると症状がなくなって正常に戻るのも特徴です。ちなみに、起立性低血圧は、「高血圧」の方もなることがあるので注意が必要です。

起立性低血圧の対処法

基本的な治療としては、食事や運動などを含めた一般療法や薬の服用になります。もし自覚症状があるようなら、一度医師に相談してみるといいでしょう。

 

生活の中でも気をつけていただきたい点があります。


起立性低血圧原因として最も多いのが、ストレスや疲労、睡眠不足などによる「自律神経の乱れ」です。そのため、規則正しい生活をして十分な睡眠や休息をとり、「自律神経の働きを整えること」が大切です。


そのほか、「適度な運動をすること」や「バランスの良い食事をすること」も心がけるといいですね。

 

それから、立ち上がる際は「ゆっくりと」、「壁や手すりを支えにする」のも対策としては有効です。急なめまいによるけがを防ぐことにもつながります。

  

「ちょっとめまいがするだけだから」「ただの貧血だろうから」……、と放置してしまっている方もいらっしゃるかもしれませんが、自覚症状があるのであれば早めに診療機関を受診しましょう。もちろん日々の食事や運動など、生活習慣を見直すのもお忘れなく。

 

(執筆 岡村信良/医療法人小田原博信会 理事長、医学博士-健康検定協会-)