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加齢が原因じゃない「老眼」がある?夕方老眼っていったい何?

2018.02.16

加齢が原因じゃない「老眼」がある?夕方老眼っていったい何?


年を取って、近くの物を見るときにピントが合わなくなる現象を、一般的に「老眼」と言いますね。これは加齢によって起こる「水晶体の硬化」「毛様体筋・虹彩の衰え」が原因です。しかし、加齢によらない「夕方老眼」という疾患が多くなっているとのこと。この夕方老眼とは、いったい何なのでしょうか?

記事監修


眞鍋洋一 先生


眼科医。埼玉医科大学卒業。埼玉医科大学病院修了、医学博士。香川大学大学院修了、MBA。香川で開業。現在はカンボジアでの診療も行っている。

医師+(いしぷらす)所属。


http://www.lasiol.com/

「夕方老眼」の特徴とは?

夕方老眼は、VDT作業を行っていたときに起こるといわれます。VDTとは、「Visual Display Terminal(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル)」の略です。つまり、VDT作業とはコンピューターのディスプレーなど、表示機器を見つめて行う作業を指します。


最近では、終日パソコンのディスプレーを見て仕事をしているという人も多いでしょう。朝から長時間のVDT作業を行うと、夕方頃には目のピント調節力が落ちてしまい、視界がかすんで見えるといった「老眼」に似た症状が現れることがあります。これが「夕方老眼」です。


VDT作業は目を疲労させます。夕方老眼まではいかなくても、たとえば「まぶたがピクピク動く」といった、目の疲労を訴える自覚症状(これを眼瞼(がんけん)ミオキミアといいます)がある人は少なくないかもしれませんね。

「夕方老眼」の原因は?

夕方老眼は、いわゆる老眼と同じく「毛様体筋」の衰えによって起こります。ただし、夕方老眼の場合は、「加齢による衰え」ではなく「疲労による衰え」が原因です。


まず、人間の目がどのようにピントを合わせているのかを見てみましょう。毛様体筋は、カメラでいえばレンズに当たる「水晶体」の厚みを調節する小さな筋肉です。遠くを見るときには、毛様体筋が緩まり、水晶体を薄くしてピントを合わせます。逆に近くを見るときには、毛様体筋が収縮し、水晶体を厚くしてピントを合わせます。


老眼の場合には、加齢によって水晶体が硬化するのも一因ですが、毛様体筋も加齢によって衰え、うまく収縮できなくなり、そのため近くのものにピントが合わないのです。


一方夕方老眼の場合には、近くをずっと見続けるVDT作業のために毛様体筋がずっと収縮を強いられ、筋肉疲労を起こします。このためピント調節がうまくできなくなります。

「夕方老眼」の対処方法

夕方老眼の原因は、毛様体筋の疲労によるピント調節能力の低下ですから、毛様体筋を休ませ、回復させることが第一です。


●目を閉じ安静にする


と良いのですが、さらに、


●目を閉じた上に約40度の蒸しタオルを置き、10分間温める


と良いのが分かっています※。


※花王株式会社ヒューマンヘルスケア研究センターと鶴見大学歯学部眼科学講座の共同研究,2007年


蒸しタオルによって目の周囲を温め、血行を良くするわけです。毛様体筋の緊張をほぐし、疲労を緩和することができ、VDT作業の後のピント調節機能の低下を「5%」ほど回復させるという結果が出ているのです。


また、長時間のVDT作業が日常業務になっている人は、作業途中に「遠くをぼんやり眺める」などを行って、目の緊張を緩和させてみましょう。この「目の休憩時間」をできれば定期的に取る(1時間に10分など)のが良いでしょう。



現在では「ブルーライトの弊害」などもいわれるようになっています。パソコンのディスプレーやスマホはブルーライトを発する代表格です。たとえ夕方老眼の症状が現れていなくても、VDT作業を行う人は意識的に目を休ませるように心掛けてください。


(高橋モータース@dcp)

●サプリで対策


目の酷使が原因の場合、定期的に目を休ませたり、ストレッチを行うことが眼精疲労対策につながります。「仕事中は目を休ませる時間がとれない」「セルフケアだけじゃ足りない!」という方は、サプリメントを取り入れてみてもいいかもしれません。

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