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脂っぽいニオイになってない?若い女性は「ストレスによる体臭」に注意!

2018.02.19

脂っぽいニオイになってない?若い女性は「ストレスによる体臭」に注意!


人には、さまざまな体臭があります。加齢が原因になることもあり、代表的なものが加齢臭ですね。一般的には40代頃からにおい始めるイメージですね。20~30代の女性については、「ストレス」が原因となる脂っぽい体臭がすることがあるそう。今回はこの「ストレスによる体臭」について解説します。

記事監修

前山美千代 先生


専門は一般内科、漢方医学科。大阪医科大学医学部医学科卒業、金沢大学大学院医薬保健学総合研究科在籍、みらい病院(一般内科・漢方医学科)勤務。認定内科医・日本抗加齢医学会専門医・日本医師会認定産業医として、気軽に実践できて、健康と美容に役立つ情報を発信しています。

女医+(じょいぷらす)所属。


▼みらい病院

http://eijukai.jp/

■体臭は年齢によって変化する

上述のように、年齢ごとに体臭の傾向は変わります。たとえば乳幼児は、汗腺が十分に発達していないため、体臭はシンプルな「汗のにおい」が中心。しかし汗腺が発達するに従って、タンパク質や脂質が汗と一緒に出るようになります。このタンパク質や脂質が分解・酸化することで、スパイシーなにおいや、脂っぽいにおいが発生するようになります。年齢を重ねると、このにおいが顕著に現れてくるのです。

■脂臭い体臭の原因は?

脂っぽい体臭の原因とされているのが、皮脂が酸化することで発生する「ペラルゴン酸」(30代)や「2-ノネナール」(40代~)、そして汗の中に含まれる乳酸が常在菌と反応することで発生する「ジアセチル」(30・40代~)などです。


このうち、ペラルゴン酸とジアセチルを原因とする脂臭い体臭は、20代後半や30代にかけて強くなります。2-ノネナールを原因とする体臭は、特に30代後半から40代にかけての男性から強く発せられるのが特徴です。これが「加齢臭」と呼ばれます。


こうした体臭は「男性特有のもの」だと思っている人もいますが、女性も20代や30代になると、ペラルゴン酸とジアセチルが増加して、脂臭い体臭を放つことがあります。さらに、こうしたペラルゴン酸とジアセチルを原因とする脂臭さは、ストレスを受けることで強くなるといわれています。

■ストレスで体臭がきつくなる理由は?

強いストレスを受けることで体臭がきつくなる理由は、

  • 1.ストレスによって汗の分泌量が多くなり、ジアセチルの量が増える

  • 2.ストレスによって内臓の働きが弱まり、においの原因物質が血中に増える

  • 3.ストレスを受けることで活性酸素が増え、酸化が促進される

などが挙げられます。


1については、ストレスで汗の分泌量が増え、汗と常在菌が反応して発生するジアセチルの量も増える、というもの。ジアセチルの量が増えれば、脂臭さも増します。また、強いストレスを受けると、汗の中に含まれる乳酸の量も増えるため、これもジアセチルの増加につながる原因とされています。


2は、たとえば肝臓の働きが弱まることが挙げられます。肝臓の働きが低下すると、アンモニアや脂肪酸など、本来体内で代謝されるはずの「におい物質」が血液の中に流れます。血液に混じったにおい物質は、呼気や汗に含まれる形で放出されるため、体臭が強くなることがあるのです。


3の「活性酸素の増加」も、体臭がきつくなる大きな原因です。人間の体は、強いストレスを受けると、「副腎皮質ホルモン」を放出し、ストレスから身を守ろうとします。この副腎皮質ホルモンを生み出す際に、活性酸素が発生します。活性酸素は、さまざまな酸化物質を作り出す原因となるもので、皮脂の酸化を促す働きもあります。そのため、皮脂の酸化によって発生するペラルゴン酸や2-ノネナールの量が増えるのです。「若い加齢臭」は、20代後半から30代のストレスを感じている男女にも表れやすいということになります。

■ストレスによる体臭のケア方法は?

まず大量の汗に関しては、汗拭きシートやハンドタオルで首すじや後頭部を拭き取って肌を清潔に保つといいでしょう。ジアセチルを生み出す乳酸を取り除く、ということですね。また、肝臓の働きを保つためには、暴飲暴食やアルコールを避ける、睡眠をしっかり取ることも有効です。睡眠不足は内臓にもマイナスの影響を与えますので、なるべくしっかりと睡眠時間を取るようにしましょう。運動も苦痛にならない程度にやりましょう。


「活性酸素の増加」に関しては、抗酸化作用ビタミンの「ビタミンC」、「ビタミンE」、「ベータカロテン」が豊富な食材を摂取することが推奨されます。たとえば、果物では、キウイ、イチゴ、レモン、オレンジなどが挙げられます。野菜ではブロッコリー、ピーマン、キャベツなどがあります。ビタミンCは、多くのホルモン合成にもかかわる栄養素です。喫煙をさけ、野菜・果物を毎日摂取することを心掛けましょう。


野菜や果物などの植物が持つ化学成分がファイトケミカルです。近年、このファイトケミカルの抗酸化力などが、生体調節機能に深く関わっているとしてクローズアップされています。このうちポリフェノール(リコピン・茶カテキン・セサミン)の摂取、ポリフェノールが配合された石けんの使用もおすすめです。



においの原因物質が生み出されるプロセスは男性も女性も同じですので、女性でも強いストレスを受けると、脂っぽい体臭が出ることがあるのです。ストレスはにおいだけでなく、健康面にも悪い影響を与えるものですので、できるだけ軽減できるような工夫をしたいところですね。


(中田ボンベ@dcp)