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「へそのゴマ」って何? 取ってはいけないといわれているのはなぜ?

2018.02.08

「へそのゴマ」って何? 取ってはいけないといわれているのはなぜ?


おへそに黒い塊がたまることがあります。いわゆる「へそのゴマ」ですが、これって本当は何なのか、皆さんはご存じですか?「へそのゴマは取ってはいけない」ともいわれていますが、その理由とは……?今回は、へそのゴマについて解説します。

記事監修

土屋佳奈 先生


皮膚科医。東京医科大学卒業。東京女子医科大学で研修後、皮膚科学教室に入局。東京女子医大病院、JR東京総合病院勤務を経て、都内の美容クリニック、皮膚科クリニックに勤務。現在は、つちやファミリークリニック副院長として、皮膚科診療を行う。

女医+(じょいぷらす)所属。

■へそのゴマの正体は?

へそのゴマの正体は「垢(あか)」です。体から出る垢が、ホコリや皮脂、体の表面から剥がれた皮膚などと混ざることで、ゴマのように黒い塊になります。


特にくぼんでいるおへその場合は、中に垢やごみがたまりやすく、へそのゴマができやすい傾向にあります。普段から体を丁寧に洗っている人でも、おへその中までしっかりと洗えていなかったりしますから、「いつの間にかへそのゴマができている」ことも多くあるのです。

■へそのゴマがもたらす悪影響は?

小さいうちはまだゴマの粒のような小さなものですから、特に体に悪い影響を及ぼすことはありません。しかし、垢やごみがたまるにつれて大きな塊になることがあります。長い間放置するとおへそを覆うほどの大きさになってしまったり、ひどい場合は臍石(さいせき)という「石のように硬くなってしまう」状態になることもあります。


へそのゴマはどんなに大きくなっても、それ自体は体に悪い影響を及ぼすことはありません。しかし、成長したへそのゴマは皮膚に癒着していることが多く、何かの拍子に剥がれそうになった場合に皮膚が傷つく可能性はあります。そこから雑菌が入り、炎症を起こすこともあります。


へそのゴマは「におい」も気になるところです。へそのゴマは垢や雑菌の塊ですから、そのまま放置しておくと、おへそが臭くなってしまうと考えられます。おへそは汗をかきやすい場所ですから、へそのゴマを経由して「臭い汗」となって出る可能性もあります。

■へそのゴマは取っても大丈夫なの?

ネガティブな要素しかないへそのゴマですが、昔から「へそのゴマは取ってはいけない」といわれています。というのも、おへそは臓器を包む腹膜につながっているため、強い刺激を与えると痛みを起こす可能性があるためです。


しかし、巨大化したり、においを放つほど大きくなっているのであれば、取り除いたほうが良いでしょう。ただし、大きくなっている場合は、皮膚に癒着している可能性がありますから、自分で何とかしようとせずに、皮膚科や外科に相談するようにしましょう。

■普段のケアは優しく丁寧に行う

へそのゴマができないようにするには、毎日の細かなケアが重要です。まずは体から出る垢や剥がれた皮膚、皮脂が残らないように、入浴時におへそを丁寧に洗います。このときおへそを傷つけないように優しく洗いましょう。またせっけんのかすなどが残ってもへそのゴマの原因となるので、しっかりとすすぐようにすることが大事です。



いくら体をきれいに洗っても、おへそが汚いと体臭につながってしまう可能性もあります。強い刺激を与えないよう意識しながら、細かなケアを行い、「おへそ美人」を目指しましょう!


(中田ボンベ@dcp)