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健康状態チェックしてる?20~30代女性が受けておきたい血液検査メニュー

2018.02.02

健康状態チェックしてる?20~30代女性が受けておきたい血液検査メニュー


毎年一度は健康診断を受けているという方は多いはず。しかし、このような集団検診は検査項目が限られるなどの理由から、「分からないこと」も多いといいます。『MYメディカルクリニック』の笹倉渉院長によると、「特に女性の場合にはクリニック、病院で『個別検診』を受けたほうがいい」そう。


今回は個別検診の中でも血液検査にテーマを絞り、20代・30代女性が受けるべき血液検査メニューについて伺いました。

取材協力・監修


笹倉渉院長・医師


『公立昭和病院』初期臨床研修医。『東京慈恵会医科大学付属病院』麻酔科・助教。『公益社団法人 北部地区医師会病院』麻酔科・科長を経て、現『MYメディカルクリニック』院長。


⇒MYメディカルクリニック

http://mymc.jp/

■「女性に多い病気」をチェックできる検査に注目!

笹倉院長に伺ったところ、以下のような血液検査メニューを受けたほうが良いとのことです。


●「血算」検査

血液細胞の数を数える・血液細胞の形を観察するなどの検査です。赤血球、白血球、血小板などを調べます。

⇒女性に多い「貧血」、また免疫系に異常がないかといったことが分かります。


●「甲状腺機能」検査

「甲状腺」は、新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌する組織です。甲状腺に異常がないかを調べます。

⇒女性は甲状腺に異常が起こりすいのです。ホルモンの分泌が過剰になる「バセドウ病」、逆に分泌が足りなくなる「橋本病」などが代表的な疾患として知られています。


●「抗核抗体」検査

「自己免疫疾患」の原因になる抗核抗体(ANA:Anti-nuclear antibody)の有無を検査します。

⇒女性に多い「膠原(こうげん)病」のスクリーニングに使われる検査です。膠原病は結合組織に異常が出る全身疾患です。


ほかにも「抗カルジオリピン抗体(抗リン脂質抗体)」があると、血栓ができやすく、流産をする傾向が強いことが分かっています(妊娠すると産婦人科で調べる検査です)。


※自己免疫疾患は、自らの免疫システムが自分の体に障害を引き起こす病気のことです。


また笹倉院長によれば、挙児(きょじ)希望の女性は「風疹(ふうしん)」の抗体価を調べておくのが良いそうです。ほとんどの女性は風疹の抗体を持っているそうですが、まれにそうではないことがあり、その女性が妊娠時に風疹にかかると、赤ちゃんが「先天性風疹症候群」に罹患(りかん)することがあるのです。


先天性風疹症候群では、先天的な心臓疾患、白内障・難聴といった障害が現われます。ですから、将来の挙児希望のある若い女性は、念のために風疹の抗体価を調べておくべきですね。


笹倉院長によれば「(風疹は)生涯免疫といいますが、免疫がなくなっているケースがないわけではない」そうです。風疹の予防接種を行えば、子供の「先天性風疹症候群」は防げます。


●「リウマチ因子」検査

関節リウマチを発症しやすい因子を持っているかを調べます。

⇒関節リウマチの発症ピークは30-50歳で、男性よりも女性の方が多く発症します(男性:女性 = 1:4)。ですので、リウマチを発症しやすいかについては自分で知っておいたほうが良いでしょう。


●「ホルモン」検査

女性ホルモンの分泌、またそのバランスをチェックします。

⇒女性の更年期障害は、閉経後に女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に減少することで起こります。ことほどさように女性の体は女性ホルモンの影響を受けます。若いとしても、ホルモン分泌に注意しておくのが良いのです。

●「性病」検査

また笹倉院長によれば、「年に1回個別検診を受けるのであれば、性病についても検査しておいた方が良いでしょう」とのことです。


ここ数年で梅毒患者が急増していることはよく知られています。また、たとえば「性器クラミジア感染症」は男性よりも女性に多く、毎年1万2,000人以上が罹患して病院を訪れています。パートナーを信用する・しないにかかわらず、安心のために検査を受けておくのが良いのではないでしょうか。

⇒データ出典:

『厚生労働省』「性感染症報告数」

http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html

●「腫瘍マーカー」検査

血液検査では「腫瘍マーカー」という項目もあります。これは、そのがんが産生する特有の物質を検知しようとするものです。

⇒その物質の値が高ければ、がんがある可能性が高まります。その場合には、確認するためにMRI、CT、超音波検査などの精密検査に進みます。この画像診断でがんが発見できることがあります。


笹倉院長によれば、せっかく1年に一度検診を受けるのであれば、

  • 肺CT検査

も一緒に行うのがベターとのこと。また女性であれば、

  • 経膣超音波検査

  • 乳腺超音波検査

は、やっておくべき(超音波検査は低侵襲かつ高感度)とのこと。さらにお金に余裕があるのであれば、

  • 骨盤MRI検査

  • 乳腺MRI検査

は受けたほうが良いそうです。また「頭痛に悩んでいるのであれば、一度は頭部MRI検査などもやっておいたほうが良い」とも。



1年に一度、全身をきちんと検査してもらうことは「自分への投資」だと考えてください。幾つになっても健康に過ごせることは何よりの財産です。今回紹介した血液検査も参考にして、「早期発見・早期対処」を心掛けましょう。


(高橋モータース@dcp)