検索
突き指を自分で応急処置したものの、なかなか治らない原因

2017.12.01

突き指を自分で応急処置したものの、なかなか治らない原因


突き指は「よくある」けがのため、自分で処置をすることもあるでしょう。しかし、アイシングや固定などしっかり応急処置をしたつもりでも、なかなか治らないケースがあるようです。いったいどうしてなのでしょうか?今回は「突き指の治癒期間」「症状が続く場合の原因」について、理学療法士の亀澤康明氏に伺いました。

取材協力・監修



亀澤康明氏


理学療法士。社会福祉士。保育士。平成14年大学卒業後、保育園、医療機関での勤務を経て、6年前に現在の会社(主に訪問看護リハビリ事業)へ転職。平成29年6月より同社の児童発達支援及び放課後等デイサービスの所長として、子ども療育に従事。専門分野は関節運動学・小児発達運動学。

■突き指ってどれくらいで治るもの?

「突き指」とは、指に強い衝撃が加わることで起こる障害の総称であり、ねん挫や打撲、骨折、脱臼なども含まれます。一般的には、骨折に至っていないケースを「突き指」と呼ぶことが多いので、自分で応急処置をして病院へ行かない判断をする方もいらっしゃるでしょう。


通常、突き指(ねん挫や打撲)に伴う痛みや熱感、腫れ、発赤(皮膚が赤くなる)といった炎症は、急性症状なので、2~3日で治まっていきます。内出血や痛みは1週間程度で治癒するでしょう。


ただし、前述のように「骨折していても“突き指”」ですから、突き指自体の治癒期間は状況により異なります。

■突き指の症状が1カ月以上続く場合は?

ねん挫や打撲ではなく「骨折」している場合の突き指は、症状が1~2カ月ほど続くと考えられます。


特に骨折が見つかりにくいのが「親指の突き指」です。付け根あたりの「舟状骨(しゅうじょうこつ)」が折れた場合、早期診断では判明せず、突き指とされることが多々あります。


舟状骨は、もともと「治りにくい」という特徴を持っているうえ、骨折箇所が完全にくっついていないのに関節のように動いてしまう状態(偽関節)になることがあります。この場合、手術などが必要なため、完治までに更なる時間がかかります。1カ月近く痛みが続いたり、腫れが引かなかったりするときは医療機関を受診しましょう。


そのほか、「突き指かと思っていたら『関節リウマチ』だった」というケースもあります。これは、性別や世代を問わず発症する疾患です。関節の炎症、痛みやこわばりが起き、進行すると軟骨や骨が破壊されて強直(きょうちょく:関節自体が動かなくなる症状)があらわれます。


関節リウマチは、突き指と同じく手指の関節に起こりやすいことから、これらは区別がつきにくい場合もあります。特に「朝、指の関節がこわばる」といった症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。


なかには「たかが突き指」という自己判断で、科学的根拠に基づかない方法(たとえば、指を無理やり引っ張るなど)のセルフケアをしてしまう方もいらっしゃいます。その結果として、症状が悪化しているケースも少なくありません。自己流による処置はかえって、症状を長引かせる可能性もあります。


ねん挫や打撲の範囲の突き指であっても、できればきちんと医療機関を受診するようにしましょう。


(取材・文 市川弘美)

●突き指になってしまったら

突き指になってしまったら保護しましょう。

突き指サポーターで関節をまっすぐに固定します。


⇒指サポーター


(マイカラット編集部)

●突き指になる前に

普段からスポーツなどで突き指になりやすい人は、伸縮性のサポーターを普段使いして突き指の予防しましょう。


⇒YideaHome 突き指防止サポーター


(マイカラット編集部)