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性行為だけが原因じゃない。「腟カンジダ」の症状と治療法とは?

2017.11.27

性行為だけが原因じゃない。「腟カンジダ」の症状と治療法とは?


デリケートゾーンのトラブルのひとつである「腟(ちつ)カンジダ」。治療薬のテレビCMが放送されているので、耳にしたことがある人も多いでしょう。なんとなく他人事のように感じているかもしれませんが、これは女性なら誰もがなる可能性のある感染症なのです。今回は「腟カンジダ」について解説します。

記事監修



加藤智子 先生


産婦人科医。浜松医科大学医学部医学科卒業、社会医療法人財団新和会八千代病院、三河安城クリニック勤務。日本産科婦人科学会(専門医)、日本医師会(認定産業医)、日本抗加齢医学会(専門医)、NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会(更年期カウンセラー)、日本産婦人科内視鏡学会、日本女性心身医学会、検診マンモグラフィ読影認定医、日本気象予報士会東海支部(気象予報士)。女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/111

■腟カンジダはどんな病気?

腟カンジダは正しくは「性器カンジダ症」といい、カンジダという菌が増殖することで起こる性感染症です。腟カンジダになると、以下のような症状が起こります。

  • 腟や腟周辺部のかゆみ

  • 腟周辺部がヒリヒリと痛む

  • おりものが濃く白濁し、粘度が高まる(カッテージチーズ状にもなる場合も)

  • 排尿時に痛む

  • 性交渉時に痛む

この中では「かゆみ」と「おりものの変化」が代表的な症状です。もしこのふたつの症状が出た場合には、腟カンジダである可能性が高いでしょう。

■腟カンジダになる原因は?

腟カンジダはカンジダ菌が増殖することで起こる病気ですが、そのカンジダ菌は普段から腟内にいる「常在菌」です。腟内以外に、口の中や体内にも常に存在しています。誰でも保菌しているカンジダ菌は、健康な状態なら体に影響を及ぼすことはありません。しかし、何らかの原因でカンジダ菌が増殖しやすい状況になると、腟カンジダをはじめとする「カンジダ症」を引き起こすのです。


カンジダ菌が増殖しやすい状況になるのは、以下のケースが挙げられます。

  • 免疫力が低下している

  • 生理前でホルモンバランスが崩れている

  • 抗生物質を長期服用することで起こる腟内の菌バランスの崩れ

  • 通気性の悪い下着の着用

一番多いのが「免疫力の低下」です。風邪などの病気以外にも、過度のストレスや疲労、睡眠不足、栄養不良で体力が低下すると、免疫力も弱くなりカンジダ菌が増殖します。エイズや糖尿病などの免疫力を低下させる疾患にかかっている場合も同様です。


ホルモンバランスが崩れる生理前は、腟内でカンジダ菌が繁殖しやすい環境になるため、腟カンジダになりやすいタイミングです。抗生物質の長期服用でも、常在菌のバランスが崩れてカンジダ菌が増殖することがあります。ほかにも通気性の悪い下着を使用するなど、不衛生な環境になることでも、カンジダ菌は増殖します。つまり、誰もが発症する可能性のある病気といえるのです。

■腟カンジダの治療法は?

腟カンジダの治療では「抗真菌薬」が用いられます。抗真菌薬は、

  • 外用薬

  • 腟錠(腟内に入れる薬)

  • 内服薬

の3種類があります。薬だけでなく、通気性の良い下着を使うなど、患部を清潔にするのも治療には大切なことです。



腟カンジダは常在菌が原因ですから、完治しても再び繁殖しやすい環境になった場合に再発することがあります。腟カンジダになってしまった際は、自分自身の生活を見直す機会です。生理前のホルモンバランスの崩れなど、防ぎようがない状況はありますが、免疫力を低下させないように体調を管理し、デリケートゾーンを清潔に保つなど、予防は意識しておくべきでしょう。


(中田ボンベ@dcp)