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なんだか胃が重い。不快な胃もたれの原因と解消法

2017.11.06

なんだか胃が重い。不快な胃もたれの原因と解消法


ついつい食べ過ぎてしまったり、忙しい毎日で過度のストレスを抱えてしまったりして、胃もたれに襲われることは多々あると思います。つらい胃もたれが続くと気分も落ちてしまうので、なるべく早く解消したいですよね。そこで今回は不快な胃もたれの原因やその解消法について医師の筆者が解説します。

■胃もたれとは?

胃もたれとは、食べた物がしっかり消化されず胃の中に留まっているような状態のことをいいます。


胃の運動機能が落ちたり、胃酸の分泌が停滞したりすると消化機能が低下し、十二指腸への排出もスムーズに行われず、胃の中に食べた物が停滞します。そして、胃が重い、胃がムカムカする、胃が張るといった不快な症状が現れます。

■不快な胃もたれの主な原因とは?

胃もたれの原因で最も多いのが「暴飲暴食」です。暴飲暴食をすると、いつも以上に胃が働かなければならない状態に陥ります。すると、必要以上に胃が疲労し、胃の運動機能低下や胃酸の分泌が滞り、消化機能が低下するのです。


このほかの胃もたれの原因は、以下のようなものがあります。


  • ① 胃そのものの機能が低下している

    胃は食べた物を蠕動(ぜんどう)運動により動かし十二指腸へと送ります。しかし、体質で蠕動運動が弱い、また加齢により胃の運動機能が低下している、ストレスによって胃の働きが落ちているなどの場合、胃もたれが起こります。

  • ② 食事内容により胃に負担が掛かっている

    胃自体に原因がない場合でも、胃に必要以上の負担が掛かれば胃の働きは悪くなります。脂肪分の多い食事をとり過ぎたり、香辛料を多量に摂取したりすることも、胃もたれを引き起こす原因のひとつです。

  • ③ 食べ物をよく噛まずに早く食べる

    食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうと、消化するのに時間がかかり、胃に負担を掛けることになります。また早食いすると、食べ物と一緒に空気も飲み込んでしまうため、胃が必要以上に膨張し、苦しくなります。

  • ④ 過度のストレスを抱えている

    ストレスは自律神経のバランスを崩し、交感神経を優位にするため、胃の消化機能(運動機能)を低下させる原因になります。そのため、食べた物が胃の中に停滞し胃もたれが起こります。

  • ⑤ アルコールを多量に摂取する

    食事の前に少量のアルコールを摂取することは胃酸の分泌を促進するといわれています。しかし、多量のアルコール摂取は、胃が刺激を受けやすくなるので、胃の粘膜が荒れて胃の運動機能が低下する原因になる可能性があります。

  • ⑥ 喫煙習慣がある

    タバコには血液の流れを抑制する成分が含まれているので、酸欠のような状態になる可能性があります。すると、胃の運動機能低下や胃の粘膜の抵抗力が低下し、食べ物の消化がスムーズに行われなくなります。

■寝起きに起こる胃もたれの原因は?

食べた物は、1~5時間くらいで胃から十二指腸へと送られるため、通常起床時は胃の中は空の状態です。それなのに胃もたれが起きるということは「前日の夕食に原因がある」と考えられます。


前日の夜に、脂っこい物を大量に食べた、遅い時間に食べた、などの場合はしっかり消化されずに朝まで胃の中に停滞している可能性があるため、起床時の胃もたれにつながります。


起床時の胃もたれを予防するためにも、夕食は少し控えめにしたり、寝る2~3時間前までに済ませたりするように心掛けましょう。

■胃もたれを引き起こしやすい食べ物は?

  • ① 脂っこい食べ物

    揚げ物、焼き肉、ピザ、カレー、ケーキ、菓子パン、ポテトチップなど 脂肪分の多い食べ物は、消化に時間が掛かるため、胃の運動機能に支障が出て、胃もたれにつながります。

  • ② 食物繊維を多く含有する食べ物

    根菜類、きのこ類、海藻類などの食物繊維は、ダイエットにはおすすめとされています。しかし、これらは胃に長く停滞するため、胃に負担を掛けることがあります。

■胃もたれ解消におすすめの食事

  • ① 消化の良い物

    脂肪分や食物繊維が少なく、やわらかい物を食べるようにしましょう。おかゆ、うどん、豆腐などは消化されやすいので胃への負担が軽減されます。生より加熱したもの、そして細かく切ったものがおすすめです。

  • ② 消化を補助する物

    山芋や大根に含まれているジアスターゼは、唾液にも含まれている消化酵素で、消化を促進し胃もたれを解消する効果が期待できます。ジアスターゼは熱に弱いため、なるべく生で、さらに食べる前にすりおろすと、より効果的に働きます。


ほかに、胃もたれ解消に効果的な食べ物をご紹介します。

・りんご:クエン酸やリンゴ酸が消化機能を促進する。

・きゃべつ:キャベジン(ビタミンU)が傷付いた胃粘膜の修復を助ける。

・梅干し:クエン酸が消化機能を促進する。

唾液中の消化酵素の働きを促進するためにも、早食いせず、よく噛んで食べるようにしましょう。



胃はとてもデリケートな臓器です。自覚はなくても大きな負担を掛けている可能性があります。自分の胃を守っていくためにも、毎日の食事内容やライフスタイルを見直したり、できるだけストレスを溜めないように心掛けたりして、不快な胃もたれを予防しましょう。もし胃もたれが長期間続く、繰り返してしまう、などの場合は、医療機関で診てもらうと安心ですね。


(執筆 岡村信良/医療法人小田原博信会 理事長、医学博士-健康検定協会-)

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(マイカラット編集部)