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突き指の応急処置方法と、病院に行くべきかの判断基準

2017.10.30

突き指の応急処置方法と、病院に行くべきかの判断基準


突き指をすると、腫れて痛みがひかない、自由に動かせない、時には曲がったままなどの症状が出てきます。突き指には素早い処置が大切です。ここでは、応急処置と病院に行くべきかどうかの判断基準について解説いたします。

取材協力・監修



亀澤康明氏


理学療法士。社会福祉士。保育士。平成14年大学卒業後、保育園、医療機関での勤務を経て、6年前に現在の会社(主に訪問看護リハビリ事業)へ転職。平成29年6月より同社の児童発達支援及び放課後等デイサービスの所長として、子ども療育に従事。専門分野は関節運動学・小児発達運動学。

■突き指とは?

「突き指」というのは、実は医学的な用語ではありません。「突き指」は、指に強い衝撃を受けることで起きる障害の総称です。つまり、ねん挫や打撲、それに関節の周りのじん帯や骨へ影響も含まれます。


一般的に突き指は、野球やバレーボールなどの球技で起こりやすく、「スポーツ外傷」に位置づけられます。症状は、衝撃が加わった箇所に、炎症が起きて腫れあがります。熱と痛みとともに指が自然に曲げづらくなり、動かすと痛いのが特徴といえるでしょう。おもに、親指の付け根の関節、指の第二関節に起こりやすいのも特徴です。


※近位指節間関節(PIP関節)と中手指節間関節(MP関節)が起こりやすい箇所

■突き指の応急処置方法

突き指の応急処置の代表例は、「RICE処置」といわれる方法です。「RICE」とは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫・固定)、Elevation(挙上:心臓より高い位置に手を挙げること)の4つの言葉の頭文字をとったものです。この4つの処置をすることで、突き指によるダメージを最小限に抑えられます。


突き指をしたときは、まず「急性症状」があらわれます。その際は、安静にして患部を動かさないのが鉄則です。次に指関節が大きく腫れますが、これは関節に血液が集中し内出血が発生している状態です。腫れを最小限に抑えるためにも、まずはアイシング(冷やす)や固定といった保存療法をします。その後、突き指した手を心臓より高い位置に挙げることで、炎症や内出血を助長させないようにします。同時に、痛みの緩和や治癒を早める効果が期待できます。


突き指は身近なけがのひとつですが、治療方法やどのように処置するべきかの判断が曖昧になっているのが現状です。「突き指かな?」と思う状況になった際には、無理に動かさず、安静とアイシングを優先的に意識しましょう。

■突き指って、病院に行くべき?

先に述べたとおり、突き指は、ねん挫や打撲、じん帯損傷や骨折の総称でもあるので、病院へ行く必要があるケースもあります。

1.指が明らかに変形している。

2.指が正常ではない曲がり方をしている。

3.指の関節が全く曲げられない。

4.患部が普段の倍くらい腫れあがっている。

上記のような症状がみられる場合は、医療機関を受診することをおすすめします。特に4の症状がある場合は「骨折」の可能性も考えられますので、できるだけ早めに受診しましょう。


診療科目は、「整形外科」が妥当でしょう。整形外科の受診では、骨の状態を詳しく確認するためにX線(レントゲン)などの画像検査をしたり、鎮痛作用のある湿布を処方したりします。熱を帯びているなどの急性症状がおさまっている場合は、患部を温める「温熱療法」など物理療法が一般的でしょう。


治るまでの期間は、骨折やじん帯損傷などのケース以外であれば、長く見て2週間ほどと考えられます。骨折の場合は2カ月程度かかります。費用に関しては受ける検査や処方箋によって多少増減しますが、初回は3割負担でおよそ2000~4000円くらいでしょう。



体育の授業や部活、そしてちょっとした日常動作のなかでも起こりうる「突き指」というけが。「たかが突き指」とあなどらず、「されど突き指」だということを念頭に置いておきましょう。


(取材・文 市川弘美)

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