検索
排便の後に腹痛が…。冷え?それとも?女性の場合は「子宮」に注意!

2017.09.22

排便の後に腹痛が…。冷え?それとも?女性の場合は「子宮」に注意!


腹部の痛みを感じてトイレに駆け込み、すっきりしたはずなのにまだおなかが痛い……。こんなことありませんか? 実はその痛みは「おなかの冷え」や「傷んでいるものを食べた」といった心当たりがない場合、何らかの病気の可能性があるのです。そこで今回は、「排便してもおなかが痛い」場合、考えられる原因について解説します。

記事監修



加藤智子 先生


産婦人科医。浜松医科大学医学部医学科卒業、社会医療法人財団新和会八千代病院、三河安城クリニック勤務。日本産科婦人科学会(専門医)、日本医師会(認定産業医)、日本抗加齢医学会(専門医)、NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会(更年期カウンセラー)、日本産婦人科内視鏡学会、日本女性心身医学会、検診マンモグラフィ読影認定医、日本気象予報士会東海支部(気象予報士)。女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/111

■原因1:過敏性腸症候群

トイレに行っても腹痛が治まらないなど、慢性的な下痢症状に悩まされている場合は「過敏性腸症候群」の可能性があります。過敏性腸症候群はストレスが原因で起こる症状です。


不安などのストレスを感じることで、腸の運動を促す副交感神経が刺激されてしまい、その影響で急激な下痢の症状が出たり、腹部の痛みを引き起こします。下痢のほかに、便秘を引き起こしたり、下痢と便秘を何日か置きに繰り返すといったケースもあります。


過敏性腸症候群は前述のようにストレスが原因で起こるもの。仕事のプレッシャーや急激な環境の変化、また過労やむちゃな食事といったことが原因で起こることもあります。過敏性腸症候群は腸機能の異常で起こっているものではないため、ストレスを取り除くことが改善の第一歩。しかし自分で何とかできないこともありますから、医療機関に相談するのもひとつの方法です。

⇒参考:日本医師会「過敏性腸症候群とは…」

https://www.med.or.jp/forest/check/kabinsei/

■原因2:子宮内膜症

「子宮内膜症」は、子宮内にしかないはずの子宮内膜に似た組織が、卵巣や卵管、また腹膜といった、子宮とは別の場所にできてしまう病気です。子宮以外の場所で組織が増殖・剥離(はくり)を繰り返すため、炎症や痛み、また出血を引き起こします。そのため子宮内膜症になった場合は、生理や下痢以外のタイミングで、腹部に痛みを感じることがあります。


「月経のある女性のおよそ10%が子宮内膜症である」と推計されていますが、自覚症状がないこともあり、診断が難しいという特徴があります。そのため、子宮内膜症であっても気付いていない人が多くいます。


生理時以外に下腹部痛が起こったり、排便後も腹痛が治まらない場合は、子宮内膜症をはじめ何か異常が考えられますから、早めにクリニックで診てもらうのがいいでしょう。

⇒参考:日本医師会「子宮内膜症とは」

https://www.med.or.jp/chishiki/sikyuu/001.html

子宮内膜症以外にも、女性の場合は「子宮筋腫」「卵巣腫瘍」、また「排卵痛」という可能性があります。


子宮筋腫は、子宮の内側や筋肉の中、または子宮の外側に腫瘍(多くは良性のもの)ができる病気です。腫瘍ができることで痛みが出ます。卵巣腫瘍は腫瘍が卵巣にできてしまう病気で、これも下腹部痛の原因。排卵時に起こる排卵痛も腹部、下腹部の痛みを引き起こすものです。これらはどちらかといえば生理痛に似た痛みなので、便意とは少し異なるかもしれませんが、何度トイレに行っても痛みが消えない場合はこうした病気も考えられます。

⇒参考:日本産科婦人科学会「子宮筋腫」

http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/kinshu.html


⇒参考:日本女性心身医学会「排卵時期の腰痛・性器出血」

http://www.jspog.com/general/details_11.html


⇒参考:日本産科婦人科学会「卵巣腫瘍とは」

http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/ransoushuyou.html

■子宮の病気は排便痛も引き起こす?

子宮内膜症や子宮筋腫といった子宮の病気は、下腹部の痛みだけでなく排便時に痛みを感じる「排便痛」を伴うことがあります。もし排便しても腹部の痛みが治まらず、肛門の周辺ではなく奥側に痛みを感じるならば、子宮の病気である可能性があります。



いずれにしても何らかの病気である可能性があるので、症状がひどい場合は早めに診断してもらうようにするべきです。特に女性は子宮の病気である場合、「不妊」という大きな問題にもつながる可能性があるため、特に注意しましょう。


(中田ボンベ@dcp)

●脱水予防に経口補水液



経口補水液とは、体内で失われた水分や塩分などの電解質を速やかに補給できるよう成分を調整した飲料です。

発汗時・脱水時の水分補給に適しています。

Amazonで見る

(マイカラット編集部)