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子宮筋腫とは?症状と診断方法

2017.08.21

子宮筋腫とは?症状と診断方法


生理痛がひどくなったり、生理ではないのに出血したり……。そういった症状があると不安になってしまいますよね。子宮の疾患はさまざまですが、今回は「子宮筋腫」の症状や診断方法について、婦人科医の山下守先生に伺いました。

取材協力・監修

山下守先生


医学博士。医療法人葵鐘会理事長。名古屋大学医学部を卒業後、稲沢市民病院産婦人科、名古屋大学病院産婦人科に勤務。2007年、医療法人葵鐘会を設立し、理事長に就任。周産期、婦人科腫瘍、麻酔科を専門とし、日本産婦人科学会認定専門医、母体保護指定医、麻酔認定医として国内外で広く活躍。


http://www.kishokai.or.jp

■子宮筋腫とは?

30歳以上の女性では2〜3割、微鏡的なものを含めれば約7割の女性にみられるとされています。子宮筋腫は、子宮を構成する平滑筋に女性ホルモンが作用してできる、婦人科腫瘍の中でも最も高頻度な良性腫瘍です。人によっては多数同時にできる場合もあります。


子宮筋腫は女性ホルモンに依存していますので閉経後には、逆に小さくなっていきます。

■子宮筋腫の症状とは?

かなり大きくなっても無症状で、検診時に見つかることも多いです。筋腫の部位や、大きさによっては、月経痛や月経過多、貧血による動機や息切れ、不正出血、腹痛、腰痛、頻尿、下肢静脈瘤、不妊症、流産などの多彩な症状が出ます。


自覚しやすい症状としては、

  • 貧血

  • 月経量が以前より多くなった

  • 月経痛が酷くなった

  • 腹痛

  • 頻尿

■子宮筋腫の診断方法は?

診断自体は非常に簡単で、外来での一般的な診察と超音波でたいてい可能です。大きな筋腫や手術を考える場合には、CTやMRI検査をすることもあります。


大きく成長した筋腫では、その内0.5%程度に悪性の子宮肉腫が含まれていますので、大きなサイズだと診断がついたら、細胞診などは必ず実施して下さい。

■そのまま放置しておくとどうなる?

基本的には良性腫瘍ですのでそれ自体が生命を脅かすことはなく、また無症状の場合も多いのですが、放置すれば徐々に増大して10kgを超えるような大きさまでになることもあります。そこまでの大きさになると当然のことながら、お腹も張り、生活にも影響してきます。また前記で述べたように、大きなサイズまで筋腫が育っているケースは注意が必要です。


若い女性や出産前の方の場合は、妊娠に影響する場合もありますので、早めの診断をおすすめします。たとえば粘膜下筋腫がある場合には受精卵が定着しにくく不妊や流産の原因にも。あまりに筋腫が大きい場合にも子宮が圧迫されるため、流産する恐れもあり、また場所によっては自然分娩の妨げになります。



気になる症状がある方は、早めの検査を心がけましょう。


(取材・文 マイルスタッフ)