メイクにおいて、唇は重要なポイントのひとつ。相手に好印象を与えるためにも、自分に合ったカラーを使うことが大切なのです。とはいえ、この「自分に合ったカラー」ってどうやって見つければいいのでしょうか?今回は口紅(リップカラー)の上手な選び方・使い方についてです。
●口紅の色(リップカラー)を選ぶときのキホン
1.色が与える印象を考える
真っ赤な唇はセクシー、ピンクはかわいらしい、ベージュ系はナチュラルな印象に。このように、口紅のカラーによって相手に与える印象はかなり変わります。まずは「自分がなりたい印象」に合わせてカラーを選ぶといいでしょう。
2.TOPに合わせて考える
もちろん、好みだけでなく、TPOに合うかを意識するのも重要なポイント。どんなにご自身に似合っている色だとしても、TPOに合っていなければ「常識がない」と思われてしまうかも。たとえば、かしこまった席でド派手なカラーの口紅をつけるのはNG。ベージュ系などのナチュラルカラーが無難ですね。
さて、こうした基本を踏まえたうえで、もっとカラー選びが上手くなるポイントをご紹介します。
●ナチュラルカラーを選ぶなら?
上述のように、ナチュラルカラーはかしこまった場でも使いやすいアイテムで、自然な仕上がりが魅力です。しかし、なかには肌がくすんで老け顔にみえてしまう色もあるので注意しましょう。
特にベージュ系の場合は、やや赤みが強いカラーを選ぶのがおすすめです。ナチュラルに仕上げつつ、顔の印象をクリアにしてくれるはず。ピンク系ベージュも、甘くなりすぎないので大人の肌になじみます。
●明るいカラーを選ぶなら?
若々しい印象にみせたいときは、明るいカラーを選びましょう。オレンジやピンクは、顔色を明るくする効果があります。しかし、原色に近いビビッドカラーは若作り感が出てしまうので、少し落ち着いたトーンを選ぶといいでしょう。
明るいカラーは、そのままではいかにも「塗ってます!」という印象を与えがちなので、指などでぼかすのがおすすめ。唇の内側に塗り、口角やふちにむかってたたくようになじませると、自然な仕上がりになります。
●似合うカラーがわからないときは?
「似合うカラー」は、肌の色やふだんのファッションから考えるのが一般的ですが、好みなども関係するので、客観的に判断するのは難しいものです。
そんなときは、コスメカウンターで相談するといいですね。さまざまなカラーを試すことができますし、的確なアドバイスをしてもらえますよ。「どうせ店員さんは何でもいいから売りたいだけでしょ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、似合わないカラーをわざわざ押し付けることはないと思います。
手軽にたくさんの色を試したいなら、100円ショップのカラーパレットがおすすめ。レッド、オレンジ、ピンク、ボルドー、ヌード系など、さまざまなカラーがそろっています。意外なカラーが自分に合っている……、という発見ができておもしろいですよ。
●上手な塗り方とケア方法
老け顔に見えてしまうメイクの原因は、唇の縦ジワによるものが大きいです。どんなに似合うカラーを使っても、この縦ジワがあると残念な仕上がりになってしまう可能性があります。
縦ジワ対策にはもちろん保湿ケアが重要ですが、塗り方にもひと工夫してみましょう。コンシーラーで整えたり、リップライナーでシワを埋めたりすると、目立ちにくくなりますよ。
口紅はいちばん「落ちやすいメイク」でもありますので、どうせすぐ落ちるから塗らないという人もいらっしゃるかもしれません。しかし、唇は加齢によって退色しますので、何も塗らずにいると顔色が悪く見えてしまうし、スッピンっぽい印象になってしまいます。
上手にカラーを選ぶだけでなく、化粧直しもまめに行うといいですね。
(執筆・監修 元化粧品メーカー勤務・美容家 渡辺あきこ/OFFICE-SANGA)