結婚してからも子どもを産んだ後も、セックスレスにはなりたくない。そう思っていたはずなのに、結婚後・出産後、いつの間にかセックスレスになっている夫婦は多いもの。では、どうすれば結婚後もパートナーとセックスする仲でいられるの?セックスレス専門カウンセラーの三上かすみさんに伺いました。
記事協力・監修
三上かすみさん
セックスレス専門カウンセラー。レス解消セミナー「ヴィーナスアカデミア」や「男のトリセツ」「何でも話せる夫婦になる7つの習慣」、ランチ会なども随時開催。多くの女性に、性やセックスを楽しみ、自らの人生を輝かせるためのノウハウを伝えている。
■三上かすみblog
セックスレス専門カウンセラー直伝「女性のためのヴィーナスアカデミア」
https://ameblo.jp/mamaself-blog/
■詳細プロフィール
理想とのギャップを減らすには「本音を言う」
―結婚後や出産後にレスになるカップルは多いですが、それを防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか?
三上さん:
結婚前から、パートナーに対して嘘をつかないことです。自分のダメなところも全部さらけ出せば、何も隠すことがないからお互いすごく楽。しかも、ネガティブな要素もはじめからすべて伝えることによって、「この人は嘘をつかない人だ」という印象を与えるので、相手からの信頼度も高まるはずです。
「すべてさらけ出す」のは、もちろん、性癖・セックスの好みに関してもです。たとえば、「もっと丁寧に舐めてほしい」などの欲求を伝えるのは勇気がいることかもしれませんが、そう感じている自分を認めてあげること自体とても大切です。それに、「本当はこうしてほしいのにな……」というモヤモヤした気持ちを抱きながらのセックスなら、次第に楽しいと思えなくなり、レスになってしまう可能性が高いです。
―実際、結婚前からお互いのすべてをさらけ出せている夫婦は多いのでしょうか?
三上さん:
いいえ、全然。ほとんどの夫婦が性格も性癖も偽装して結婚していると思います。「こんなはずじゃなかった……」と、結婚前に思い描いていた理想の夫婦生活とのギャップに失望している女性も多いのではないでしょうか。
では、なぜ偽装しているかというと、相手に嫌われたくないからです。自分の悪い部分をさらけ出すことによって、相手が離れたり、傷ついたりすることが怖いんです。
今からでも遅くない。「偽装の自分」から卒業する
―今現在、偽装している人はどうすればいいですか?
三上さん:
今からでも相手に本当の自分を伝えられるといいですね。伝える際には、「あなたを傷つけたくないから今まで言えなかったんだけど」と前置きするのがおすすめです。
伝えた結果、相手に理解してもらえなかったり受け入れてもらえなかったりして悲しい思いをすることもあるかもしれませんが、その先、何十年も偽って生きることとどちらが辛いかをイメージしてみてください。自分に素直に生きていきたいなら、おのずと選ぶ答えは決まってくるものですし、偽装をやめれば、毎日がもっと楽しく、生きやすくなりますよ。
―ありがとうございました。
結婚生活は毎日続くものなので、偽りの自分で居続けることは相当息苦しいに違いありません。結婚前からずっと偽装の自分を演じているという人も、少しの勇気で未来を変えることはきっとできます。なんでも話せる夫婦になれたら、セックスにも新鮮さが蘇ること間違いなしですよ。
(取材・文 松本玲子)