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食べても意味ないって本当?「コラーゲン」の役割って?

2018.08.21

食べても意味ないって本当?「コラーゲン」の役割って?


「美肌のためにコラーゲンをとろう!」なんて話を一度は聞いたことがあると思います。確かにコラーゲンは肌のハリを保つための重要な役割を担っていますが、食べることで本当に効果が現れるのでしょうか?

記事監修

コッツフォード良枝 先生


山梨大学医学部卒業、日本医科大大学付属病院麻酔科学講座入局ののち、大手美容外科勤務を経て、クリントエグゼクリニック勤務。

2018年よりオバジクリニック院長就任

2018年8月より銀座禅クリニック院長就任


日本坑加齢学会認定専門医、日本麻酔科学会認定医、国際坑加齢再生医療学会会員、日本オーソモレキュラー学会会員、国際オーソモレキュラー学会会員、臨床水素研究会会員、日本美容外科学会会員


女医+(じょいぷらす)所属

■「コラーゲン」の役割

コラーゲンはタンパク質の一種で、体を構成するための、いわば「建築材」みたいなものです。線維状の組織で、それが集まってさらに強靱(きょうじん)な線維束になります。「コラーゲン」と聞くと肌のイメージが強いですが、軟骨、骨、腱(けん)などにも存在し、体の強度を増すための役割を果たしています。


では肌に注目してみましょう。皮膚は表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」と3層構造になっており、コラーゲンは「真皮」の部分にあります。


真皮は非常に頑丈にできていますが、これは強靭な線維組織であるコラーゲンが網の目状に広がり、組織を支える梁(はり)の役割をしているからです。また、コラーゲンを支えるエラスチン(弾性線維)、細胞間を埋める細胞外マトリックスも真皮組織を頑丈にする役割を果たしています。


これらのことから「肌のハリ」は、真皮組織の線維組織が充実していることによってもたらされていると考えられています。25-30歳以降はコラーゲン、エラスチンなどが減少しはじめます。そのため、このころから徐々に肌のハリも失われていくとされます。


では、コラーゲンを「食べて補う」ことは可能なのでしょうか?

■コラーゲンを食べたらコラーゲンは増えるの?

コラーゲンは体内でつくられます。材料になるのは、食事でとった栄養素の中のタンパク質です。タンパク質はアミノ酸、ペプチド(アミノ酸がつながったもの)に分解されて消化吸収されます。


このアミノ酸、ペプチドは再度タンパク質に合成され、筋肉、内臓、血液、爪、髪、皮膚、骨など、体をつくるために使われるのです。コラーゲンもこのような過程の中でつくられます。


コラーゲンはタンパク質ですから、食べることで「体の材料となる栄養素を取ること」にはなりますが、だからといって「コラーゲンをつくるために使われる」かどうかは分かりません。体のどの部分を優先的につくるかは、人間の意識でコントロールできないからです。


タンパク質をたくさん食べることで、体内のコラーゲンが増えることもあるでしょう。しかし、コラーゲンを食べたから翌日に肌がつやつやになった、といった話は眉唾だと考えられるのです。



現在は「コラーゲンを食べるとコラーゲンが増えた」という明確な証拠は見当たりませんが、「コラーゲンを食べることで素晴らしい効果を得られた」とする研究が発表される可能性はあります。そのような明らかな研究結果が出るまでは、コラーゲンを食べることに過剰な期待をしないほうがよいのではないでしょうか。


(高橋モータース@dcp)