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手根骨、中足骨ってどこのこと?人体の部位の名称【骨格編】

2018.07.24

手根骨、中足骨ってどこのこと?人体の部位の名称【骨格編】


一般的な成人の場合、骨は基本的には206個あるそう。頭蓋骨や背骨、肋骨などは有名ですが、そのほかの骨の名前をご存じでしょうか?「骨の名前」を知っていると、けがをしたときだけでなく、ヨガなどの運動をする際も便利なことがあります。そこで今回は「人体の骨格を構成する主な骨の名称」をご紹介します。

記事監修



眞鍋憲正 先生


スポーツ医学・整形外科・救急科。信州大学医学部卒業、市中病院で臨床をしながら信州大学大学院スポーツ医科学講座にて研究を行う。医師+(いしぷらす)所属。

■人体の骨格を構成する主な骨

「一般的な成人」の骨格を構成する骨は206個ですが、まれに肋骨や指などに普通より多くの骨を持つ人がいます。また、普通の人でも赤ちゃんのときは300個以上の骨があり、成長の過程で幾つかの骨がくっついて数が減っていきます。


●頭蓋骨

頭の骨によって、脳や目が守られています。頭蓋骨を構成する主な骨は以下のようなものです。


・前頭骨

額から、目・鼻の上辺りを含む骨です。


・頭頂骨

頭頂部から後頭部にかけての骨です。左右一対の2個の骨があります。


・側頭骨

耳の辺りの骨で、左右一対です。「胸鎖乳突筋」などの筋肉が付いている「乳様突起」は、側頭骨の後下方部にある突起です。


・鼻骨

鼻筋の部分の骨です。


・頬(きょう)骨

目の外側から下にかけての左右一対の骨です。


・上顎(じょうがく)骨

目の内側から上顎までの骨です。


・下顎(かがく)骨

下顎の骨です。この骨が大きく発達していると「えら」が張った顔になります。


・蝶形骨

目の外側、こめかみ辺りにある左右一対の骨です。


●頸椎(けいつい)

「頸椎」は「脊椎」の一部で、首の部分に当たる7個の骨を指します。上から順に「第一頸椎」-「第七頸椎」という名称が付けられています。頭を支える非常に重要な役割を持つ骨です。


「第一頸椎」「第二頸椎」は特徴のある形状で、それぞれ「環椎」「軸椎」とも呼ばれます。「第三頸椎」-「第七頸椎」は似た形をしていますが、下にいくにつれ大きくなっています。


・環椎の形状

椎体と棘(きょく)突起が存在せず、短い前弓と長い後弓、外側塊がリングのような形を形成し、頭蓋骨の受け皿のような働きをしています。


・軸椎の形状

椎体上面から垂直に伸びる「歯突起」が特徴です。この歯突起が環椎に差し込まれて軸になることで、環椎を回す動きが可能になるのです。


●鎖骨

胸骨と肩甲骨を連結している骨です。人体の中でも折れやすい骨ですが、さまざまな筋肉の端が付いている重要な骨です。


●肩甲骨

左右の肩に一対ある大きな骨で、後方から肋骨を覆っています。


●胸椎

「胸椎」は脊椎の一部で、胸の部分の12個の骨を指します。


●肋骨

12個の胸椎の左右両側につながる骨で、合計24個あります。上から順に「第一肋骨」-「第十二肋骨」という名称が付いています。第一肋骨 - 第七肋骨までは「胸骨」の外側に接しており、籠(かご)状になって内臓を保護しています。しかし、第八肋骨 - 第十二肋骨は短く、この部分の前方は覆われていません。


●胸骨

「胸骨柄」「胸骨体」「剣状突起」の3つの部分で構成される骨で、第一肋骨 - 第七肋骨までの肋骨とつながり、内臓を保護しています。


●上腕骨

肩から肘までの「上腕」にある左右一対の骨です。


●尺(しゃっ)骨

肘から手首までの「前腕」にある左右一対の骨です。前腕部にはそれぞれ2本の骨があり、「尺骨」は小指側の骨です。


●橈(とう)骨

肘から手首までの「前腕」にある左右一対の骨です。前腕部にはそれぞれ2本の骨があり、「橈骨」は親指側の骨です。


●手根骨

手の関節の基礎を形成する8個の「短骨(手や足の甲にある小さい骨)」の総称です。


●腰椎

「腰椎」は脊椎の一部で、腰の部分の5個の骨を指します。


●寛(かん)骨

骨盤を構成する「寛骨」「仙骨」「尾(び)骨」のうちの一つです。寛骨は「腸骨」「坐(ざ)骨」「恥骨」の3つの骨が成長過程で一つになったものです。成人の場合、腸骨に存在する骨髄は人体内で最も多く、血液の約半分が腸骨でつくられています。


●仙骨

「仙椎」という脊椎の一部に当たる5つの骨が合体した骨です。


●尾骨

「尾椎」という脊椎の一部に当たる骨(4-5個の骨)が合体した骨です。「尾てい骨」ともいいます。


●大腿(だいたい)骨

大腿部にある太く長い骨です。大きさは人体最大です。


●膝蓋(しつがい)骨

大腿部につながる三角形の骨で、膝関節の前面を保護する働きがあります。一般に「膝の皿」と呼ばれる骨です。


●脛(けい)骨

膝から足首までを構成する長い骨です。いわゆる「すね」の部分の骨で、下腿(かたい)の前側にあります。脚の脛骨側を「脛側(けいそく)」といいます。


●腓(ひ)骨

膝から足首までを構成する長い骨で、下腿の後ろ側(解剖学では「外側」です)にあります。脚の腓骨側を「腓側(ひそく)」といいます。


●足根(そっこん)骨

脛骨と腓骨につながり、足根部(足首より先の一般的に「足」と呼ばれる部分)を形成している7個の骨の総称です。


●中足(ちゅうそく)骨

足根骨の先にある、足の指につながる骨です。内側から外側に向かって「第一中足骨」-「第五中足骨」と名前が付いています。



人間の骨格はたくさんの骨で構成されていますが、普通は206個と決まっているのは興味深いですね。全ての名称を覚えるのは大変ですが、腕や脚の部分、鎖骨や肩甲骨、骨盤などの特徴のある骨の名称は覚えておくといいかもしれませんよ。


(藤野晶@dcp)