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【アラフォーのお悩み】肌にシミが増えてしまうのはなぜ?

2018.07.17

【アラフォーのお悩み】肌にシミが増えてしまうのはなぜ?


意識してスキンケアをしているつもりなのに、なぜかシミができてしまっていることもありますよね。メイクではカバーしきれないような濃いシミに悩まされている人もいらっしゃるでしょう。さて、このような「シミ」ができてしまう理由って、いったい何なのでしょうか? 今回は「肌にシミが増える仕組み」について解説します。

記事監修



中村由紀 先生


皮膚科医。埼玉医科大学医学部医学科を卒業。以降、総合病院にて皮膚科医として入院外来を担当。

アロマテラピーやハーブなどの代替医療にも興味をもち、医療とのコラボレーションを目指している。2012年椿の女王。

女医+(じょいぷらす)所属。

■肌で「メラニン色素」がつくられる仕組み

シミができる仕組みを理解するために、まず肌の構造について知っておきましょう。


肌は表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層構造になっており、表皮の一番底の「基底層」にある「メラニン色素」の量と分布(広がり具合)が肌の色を決定しています。


日本人の場合、メラニン色素は「茶色」「褐色」「黒色」などの茶-黒系の色です。このメラニン色素は細胞を覆って細胞核を守るためにつくられます。光(紫外線)から細胞を守るための一種のサングラスのようなものです。


また、メラニン色素は「紫外線の刺激」によって表皮の「メラノサイト(色素細胞)」でつくられます。ですので、紫外線の強い地域に住む人ではメラニン色素が多くつくられ、肌の色は濃くなります。


基底層でつくられた新しい細胞は徐々に肌の表面に押し上げられていきます。細胞は表皮の一番上層の「角層」に達し、やがて剥がれ落ちます。この皮膚の新陳代謝が一般に「ターンオーバー」といわれるものです。普通は、メラノサイトがつくったメラニン色素もターンオーバーで角層に達した古い皮膚細胞と一緒に剥がれ落ちます。

■「シミ」はメラニン色素が滞留したもの

「シミ」はメラニン色素が何らかの原因で過剰につくられ、基底層にとどまってしまうためにできます。色素沈着が皮膚の表面で起きているわけではないので、角層を削るなどしてもシミを取ることはできません。ちなみに黒子(ほくろ)も同じです。


色素沈着であるシミが加齢とともに増えるのは、主にターンオーバーのサイクルが遅くなるからだと考えられています。ターンオーバーが遅くなって皮膚の新陳代謝に時間がかかるようになると、生成されたメラニン色素がそれまでよりも長く表皮内にとどまることになるのです。


ですから、シミをつくらないためには、


・過剰なメラニン色素をつくらせないこと

・ターンオーバーのサイクルを乱さないこと


が重要になります。そのためには、

  • 紫外線を過剰に浴びないようにする、もしくはしっかりと紫外線を防御する(日傘や日焼け止めの使用など)

  • ターンオーバーのサイクルを乱さないようにストレスを避ける

  • ターンオーバーのサイクルを促進するよう新陳代謝を活発にする

    ⇒バランスの良い食事で栄養を十分に取り、適度な運動を行う

    ⇒自分に必要な睡眠量を十分に確保し、生活のリズムを整える

といったことを心掛けるのが良いでしょう。


ターンオーバーのサイクルが遅くなってしまう年齢では過剰に生成されたメラニン色素は体外に排出されにくいのです。これが、年を取るとシミが目立ってしまう理由です。シミが気になる皆さんは、まずは紫外線対策に気を配ってみてはいかがでしょうか。



(高橋モータース@dcp)